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生物の求愛行動が、Webサイト設計で「大切なこと」を教えてくれる

2024.03.22デザイン

ニワシドリの雄は、求愛の際に花や青色の小さな装飾品をあずまやに飾り付けます。
その目的は、雌に自分をアピールすることです。ニワシドリの雄は雌に選ばれるため、目を引くような工夫を凝らしています。

Webサイトもニワシドリと同じです。ユーザーに見つけてもらえるような工夫をしなければ、どんなに内容がよく、使いやすいWebサイトでも、見てもらえないでしょう。

では「見つけてもらいやすいWebサイト」を設計するためにはどのようにすればいいのでしょうか。大切なことは「本命に焦点を絞ること」と「適切な流入経路を選ぶこと」だと私は考えています。ニワシドリの神秘的な生命活動から、Webサイト設計に大切なことを学んでいきましょう。

本命に焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる

Googleの理念を具体的に表した「Googleが掲げる10の事実」の1つに、次のような言葉があります。

“Focus on the user and all else will follow.”
『ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる』

Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えてきました。新しいウェブブラウザを開発するときも、ホームページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。

企業のステークホルダーは、さまざまです。お客さま、従業員、取引先、金融機関、投資家など。大切にしたい利害関係者は複数いるはずです。しかし、Webサイト設計をするうえで「八方美人」は厳禁です。もっとも大切にしたい相手に焦点を当てなければ、中途半端なWebサイトになってしまいます。

ニワシドリの雄が雌のためにあずまやを飾りつけるように、まずは本命に焦点を絞ることからはじめましょう。Googleは「ユーザー」に焦点を絞り、世界一利用される検索エンジンを設計しました。Amazonは「顧客」に焦点を絞り、世界一のECサイトをつくりあげました。スターバックスは「従業員」に焦点を絞り、従業員満足度の極めて高い職場環境をつくりあげました。

Webサイト設計でも、まずは「本命に焦点を絞ること」からはじめましょう。あなたのWebサイトは、誰に見てもらいたいのでしょうか。「本命」は誰なのでしょうか。Webサイト設計は、まずは本命を絞ることから始めてみましょう。

流入経路を決めて「見つけてもらう」

本命を絞ればWebサイト設計は決まってきます。本命が必要な情報が十分にあり、見やすく分かりやすいデザインやサイト構造であれば、Google検索の上位に表示されやすくなります。上位に表示されるとユーザーに見てもらいやすくなります。

しかし、ユーザーは自然検索(オーガニックサーチ)だけでWebサイトに訪れるのではありません。流入経路には自然検索流入の他にリスティング広告やディスプレイ広告に代表される有料検索流入、Facebook、YouTubeなどのSNS流入、被リンクといわれる外部サイトからの流入、URLやブックマーク、履歴などからの直接流入などがあります。

どの流入経路にも特徴があり、ターゲットにあった流入経路を知り、対策しなければなりません。流入経路がターゲットに合っていないと、ユーザーがWebサイトを見つけづらいからです。

たとえば、ある会社が20代女性向けコスメのWebサイトを作成するとします。この場合、リスティング広告からの流入経路では、Webサイトをみてもらう可能性は低くなることがあります。これは、20代女性のコスメ情報はSNSで収集する割合が多いためです。

さらに、SNSなら何でもいいというわけではありません。「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(総務省)によると、20代が使っているSNSはYouTubeが1番多く、続いてLINE、X(旧Twitter)、Instagramとなっています。
出典:総務省HP 「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 <概要>」

20代女性はコスメの情報収集にInstagramを使っている傾向があります。Instagramは文章より画像や動画の割合が多いため、買い物の情報収集と相性は抜群です。したがってこの場合は、流入経路としてはInstagramを最優先に検討すべきでしょう。

まずはターゲットを絞り、その後ターゲットにあった流入経路を設定します。ターゲットにあった流入経路で本命にアプローチをするのが、Webサイト運営の基本となります。

生物の求愛行動から、Webサイト設計に大切なことが学べる

Webサイト設計において、本命のターゲットに焦点を絞り、適切な流入経路を選ぶことの重要性は、生物の求愛行動から学ぶことができます。

冒頭でもお話ししたとおり、ニワシドリは雌を惹きつけるために、花や青色の小さな装飾品をあずまやに飾り付けます。ニワシドリの雄は、本命である雌に焦点を絞り、彼女たちが惹かれる「流入経路」を選んでいるのです。

また、クジャクの雄は、美しい羽を広げて雌にアピールします。その羽模様は、雌クジャクの視覚に訴える設計になっています。まさに、ターゲットに合わせた「デザイン」と言えるでしょう。

Webサイト設計も同様です。ターゲットとなるユーザーを深く理解し、彼らが好む情報の提示方法や、アクセスしやすい流入経路を選ぶことが肝要です。

ニワシドリやクジャクのように、Webサイト設計においても「本命」のために最高のパフォーマンスを追求していきましょう。魅力的なコンテンツと好まれるデザイン、ユーザーに合わせた流入経路の設計が、Webサイトに多くの訪問者を呼び込む鍵となるはずです。

AUTHOR天野 勝規

株式会社まほろば 代表取締役

士業専門のホームページ制作会社「株式会社まほろば」の代表取締役。大阪教育大学 教育学部 卒業。総合小売業(東証プライム上場)、公益法人での勤務を経て29歳で起業。
独立開業時の集客・顧客開拓に関する相談から、年商数億円規模の事務所のマーケティング顧問まで幅広い対応実績。15年間で3,000事務所以上からご相談・お問合せ。
ホームページを活用しつつも、SEO対策だけに頼らない集客・顧客開拓の仕組みづくりを推奨している。
【保有資格】
社会保険労務士、年金アドバイザー2級

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